受験勉強や資格の勉強って大変ですよね?
みんなが睡眠時間を削って、趣味を我慢して取り組んでいると思います。
もし、眠っている間に勉強が進んでいたら・・・・。
とは思いませんか?
本当にそれが可能なら、勉強がかなり楽になりますもんね。
・睡眠学習とは?
睡眠学習とはその名の通り、眠っている間にする勉強です。
人は眠っているときに記憶を整理します。
そのことからも分かるように、眠っているときにも私たちの脳は活動しているときがあります。
それを利用して勉強を行うのが睡眠学習です。
まあ言えば、眠っている間に無意識的に学習をすることですね。
・睡眠学習が有効か証明する実験
睡眠学習が本当に有効なのか?
という議論は昔から数多くなされてきました。
そしてその証明をした実験が以下になります。
実験の手順
- ドイツ語を使っている生徒を60人集める
- 30人の生徒には仮眠をとってもらい、その間オランダ語の単語の音声を聞いてもらう
- 残りの30人の生徒には、普通に起きたままオランダ語の単語を覚えてもらう
- 2の生徒と、3の生徒のどちらがオランダ語の単語を覚えているかテストする
上のような手順で実験を行ったところ、なんと仮眠をとった生徒の方がオランダ語の単語を覚えていました。
しかも、テストの点数は大きく開いたのです!
この実験により、睡眠学習が効果があると証明されました。
・睡眠学習をより有効にする方法
・学習内容
睡眠学習は無意識的にする学習のため、あらゆる学習に効果があるわけではありません。
効果の出る学習内容と、効果のない学習内容があります。
効果のある学習内容は、単語の記憶
効果のない学習内容は、理解力や判断力を伴う学習
です。
睡眠中は脳の前頭葉は休んでいます。
私たちは、物事の判断は脳の前頭葉で行っているため、理解力の必要な数学や物理のような学習は、睡眠学習には向いていません。
そのため、睡眠学習は純粋に記憶にだけ働きかける必要のある単語の暗記のような内容がいいでしょう。
・ノンレム睡眠
睡眠学習は睡眠中の記憶の整理の応用のようなものです。
なので、ノンレム睡眠の最中に睡眠学習を行うのが有効だと考えられます。
ノンレム睡眠とレム睡眠の違いを知って、睡眠学習に役立てるといいでしょう。
・睡眠学習のデメリット
眠っている間に単語も覚えることができるという魔法のような睡眠学習ですが、全くデメリットがないわけではありません。
・眠りにつきにくい
まずは、眠りにつきにくいというデメリットが挙げられます。
想像してみたら分かると思います。
自分が布団をかぶって寝ようとしているときに、英単語の復唱のような音声が流れてくるのです。
その内容が自分の今必死で勉強している内容だったとします。
そんなの簡単には眠れませんよね?
なので、睡眠学習のし始めは、眠るのに苦労するかもしれません。
・睡眠の質
音声が流れている中で眠ることができたとしましょう。
だとしても、睡眠の質は下がることを覚悟しておいた方がいいです。
睡眠は本来脳を休める機能もあるのですが、睡眠学習によって脳の休憩の質が下がります。
そのことによって、睡眠によるストレス解消の機能が落ちるなどの可能性があります。
あくまで可能性の問題ではありますが・・・・。
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・まとめ
睡眠学習は効率的な勉強方法であると言えます。
起きて勉強している人に勝ったという実験があるくらいですから、「やった方がいい」ではなく、「やるべきだ」と言い切れるレベルだと思います。
そう言い切れるほどに、睡眠学習は有効です。
しかし、睡眠学習にデメリットがあることも確かです。
今現在、受験などのストレスで眠りが浅くなってしまっている人が睡眠学習をしてしまったらいいことにはならないでしょう。
ですが、逆に普段気持ちよく眠ることができている受験生は、睡眠学習をしたら成績がどんどん上がっていくかもしれません。
結局は、自分の体の状態や普段の睡眠の質によって、睡眠学習を行うかどうかを判断すればいいと思います。